超時短!ミニネームでネーム作業の効率をグッとアップ!

ネームは割りかし聞いたことがあると思います。漫画の設計図として有名で、単行本で作業の裏側として載っていたり、最近だとSNSでプロの漫画家さんがアップしていたりしますね。

で、今回はミニネームというネームプロットの間にある作業を紹介します。ネームの模型のようなもので直しなどが少なくすみ作業効率がアップします。

小回りが効いて修正が楽なミニネームのやり方

ミニネームはその名の通りネームの小さいバージョンです。ちなみにちゃんとした名称はなく巷でミニネームと呼ばれているだけです。

A4などの紙にラフ絵を描いて数十ページ仕上げるのって意外と労力がかかります。しかも描きながら構図の変更やコマ割りの修正をしたらさらに大変です。

そこでミニネームが登場というわけです。ではどのようにミニネームを活用していくのかを説明していきます。

一枚の紙にザッとネームっぽいものを描く

一般的なのはこんな感じにコマ割りと何となく自分がわかる構図のイラストを入れていきます。小さいので修正が楽ちん。ちょろちょろっと消して描き直すだけで済むので労力があまりかかりません。

ミニネームはネームと同じく、一度完成した物語の流れを全体像としてすぐに把握できるのも便利です。変なところや矛盾点を見つけたり、盛り上がりにかけている部分、余計な情報が詰め込まれてテンポが悪いところなど修正箇所が結構浮き彫りになります。ここで修正にかかる手間が少なくて済むというのが活きてきます。

ちなみにセリフを入れる人と入れない人、キレイに描く人とアタリだけの人、大きめに描く人、小さめに描く人それぞれです。僕はもっぱら雑でセリフ入れない派ですw

ミニネームはネームと違って誰かに見せる前の状態なので自分がわかるレベルで良いと思います。

完成したらネームにほぼ丸写し

ミニネームはネームを簡易化したものなので結果同じ作業を繰り返すことになります。ミニネームは自分用で誰かに見せるためにネームに再度描くことになります。ここがミニネームのデメリットかなと思います。

ただ、それでもミニネームを使うと頭を整理できますしとても便利なツールなのですごくおすすめですね。理詰めで物語を作っていきたい人とかは活用してみて欲しいです。

僕のミニネームのやり方

僕がいつもやっているミニネームのやり方を紹介しようと思います。人それぞれですが個人的にやりやすい方法。

まずはプロット、こちらセリフまで書いて番号を振ります。この作業の時にコマの構図や収めるセリフを意識します。

プロットと番号を元にミニネームのコマを作っていきます。セリフを書くのは面倒なので番号で割り振っています。あと追加でセリフが欲しい時は隙間に書いたりしますね。

そしてコマやセリフの流れを見ながらコマ割りをしていきます。インパクト強めの大ゴマと次のページに進みたくなるめくりのコマをできるだけ意識しながら、パズルみたいに当てはめていきます。

この時、ページの都合でコマを削ったり合併させたり追加したりといった修正作業を行っていきます。

以上で僕のミニネーム作成は終わり、このままネームに写していきます。ぎっちり書き込むというよりは最低限わかる程度に抑えたミニネームって感じなので、自分にしかわからない状態ですね。

使い方は人それぞれ、使うも使わないも良しなミニネーム。検索すると色んな人のやり方が覗けます。

どうも、ぷ~ちんです。

ミニネームを知らなくても、漫画を何度も描いていると自分で知らず知らずのうちに編み出して使っているという人も結構多いです。かなり便利なやり方だと思ってるので一度触れてみて欲しいな~と思います。