物語の勉強をしていると5W1Hという言葉を耳にすることがあります。これは一体どういう意味なのかを説明していきます。
5W1Hは、漫画の場面を説明する
そう、漫画の場面を説明するのに必要となるのが5W1Hです。
5W1Hは、Who=誰が、When=いつ、Where=どこで、What=何を、Why=なぜ、How=どうしたのか
という、頭文字をとった5つのWと1つのHで5W1Hです。
誰が、いつ、どこで、何を、なぜ、どうしたのかという項目をチェックして場面を説明します。
Who 誰?
Who 誰?とは、漫画でいうキャラクターです。コマの中にどんなキャラクターがいるのかを描くことで、読者のどのキャラクターを見せたいを伝えます。
When いつ?
When いつ?とは、時間軸です。そのキャラクターがどのような時間帯にいるのかを伝えます。時計で伝えたり、太陽が出ていれば昼、月があれば夜、夕焼けで夕方、そういった表現を使い読者に時間を伝えます。
Where どこ?
Where どこ?とは、その名の通りどこにいるのかということです。風景や背景でキャラクターがどこにいるのか、街なのか、ジャングルなのか、お店の看板などでも読者にキャラクターがどこにいるのかを伝えることができます。
What なにを?
What なにを?とは、一体キャラクターが何をしているかということです。料理をしている、掃除をしている、走っている、描写だけでなくセリフによっても読者に伝えることができます。
Why なぜ?
Why なぜ?とは、そのキャラクターの行動の理由です。先ほど説明したWhatの続きで、行動の理由となる動機がこれです。彼氏が来るから料理をしている、ジュースをこぼしたから掃除をしている、犯人が逃げているから走っている、Whyも描写だけでなくセリフで読者に伝えることができます。
How どうしたのか?
誰が、いつ、どこで、なにを、なぜ、という5Wを通して行ったキャラクターの行動の結果がHowです。犯人が逃げているから走って追いかけ”捕まえた”といった締めの部分です。キャラクターの行動やセリフなどで読者に伝えます。また、締めということもありナレーションで伝えるという手もあります。
と言ったように細かく説明しましたが、5W1Hはキャラクターのワンシーンを読者に伝えるために考えるべきポイントです。たぶん自然と組み込んでいる人も大勢いると思いますが、改めて意識することでより読者の目線に立つことができるんじゃないでしょうか。
1ページ目の1コマ目に5W1Hを入れるのが一般的
場面などを表す5W1Hですが、漫画のスタートを切る1ページ目の1コマ目に入れられるのが結構王道です。なぜなら、主人公がどこにいて何をしているかが描かれているため、読者は今どういった状況なのかが伝わります。基本は引きのアングルで建物と主人公が写っているカットが一般的。この1コマだけでどんな漫画なのか、どういった物語が展開されていくのかというのも想像させられるので、読者の心もつかみやすくなります。
あえて5W1Hではない方法でスタートする
とは言うものの、1コマ目に5W1Hを使った場面のコマばっかり使っていると、スタートの切り方が毎度同じになってしまって面白味や個性がなくなります。なので違ったアプローチをあえてやるというのも効果的です。
例えば、息遣いが聞こえるコマから始まり、暗闇でライターをつけて登場する主人公とか。コイツどこにいるんだ?何してるんだ?といった謎で読者を引っ張ることができます。謎については以下の記事で書いてます。
自分ならではの完成を含めた5W1Hの使い方をして読者を引き込んでいきたいものですね。

どうも、ぷ~です。
無意識にやっていても、意識して論理的に考えて組み込んでいくと、より確かに読者を惹き込めるようになると思います。