衝撃作である残響を読み終えて感じたのは”それぞれの家族の在り方”

青春群像劇として、智の逃走を描いた問題作の残響を読み終えました。

鋭い切り口で時代を切り取る感じはさすがと言える漫画ですが、かなり人を選ぶかな?と思います。

ありえない生き方をする主人公

もうあらすじだけで、めっちゃ好きだわ!って思って買ったのが残響でした。

社会で落ちぶれた青年が変わろうとしていく姿が描かれるのですが、そのベクトルが大分狂っているんですよね。拳銃と500万を手に全国を回るのですが、ヤクザに捕まって殺されかけるわ、殺人容疑はかかるわ、子供を誘拐するしかなくなってしまうわ、もう波乱万丈すぎてヤバいです。

読み始めのスピーディかつ怒涛の展開は一気に引き込まれていきます。

その無鉄砲ぷりは、一言で言うとめちゃくちゃ頭が悪く、主人公の相方からも毎度言われているくらいです。頭が悪く後先考えず行動するんですが、信念だけはあるのでカッコよくも映るんですよ。

途中からは主人公の目的が復讐へとシフトしていく点も注目です。ここは見事に物語のミッドポイントを超えて、展開がガラッと変わってくるので必見かなと思います。

ハードなBLで展開される

ヒロインが…いませんwいるとすれば相方のオカマです。読んでみればわかるんですが、最終的には予想外の方向へと行きます。

人を選ぶ漫画

こういったBL要素もあり、ラストがラストなんで読後感がいまいちな人もいるかなと思います。なんかDQNを見てるような…でも、色んな家族の在り方があるというメッセージなのかなと捉えています。

3巻で完結となっているのが惜しいと僕は思いました。もう少し家族間のつながりが描かれていたらラストの見え方が違ったかなって。しかし、長く続けたら続けたで冗長的と感じてしまう場合もありますし、難しいところですよね。

何か一味違う漫画を見てみたいという人におすすめしたいのが残響でした。

どうも、ぷ~ちんです。

違った家族愛をテーマにした正直なかなかの問題作だと思いました。