ゾンビ好きですか?僕は大好きです!実際に見たことなどはなく、僕が言うのは映画など創作の中での話しですがw
ロメロ監督に始まり、バイオハザード、ウォーキング・デッド、そんな想像上で有名なゾンビは現実で起こりうる災害なのかを調べてメモしてみました。
まずゾンビについてのおさらい
もはやゾンビというものを知らない人はいないと思いますが、詳しく知っている人というのは僕も含めてそんなに多くはないと思います。
なにかが原因となって、死んだはずの人間が蘇り、腐った死体が歩き回るというのが一般的に知られていますね。
起源となるのは、コンゴで信仰されているンザンビとなっていて、このンザンビは不思議な力を持つもののことを言い、人や動物、物など何でも指しました。後にコンゴ出身の奴隷たちによって中米や西インド諸島に伝わってゾンビと呼ばれるようになっていったそうな。これでしりとりで「ん」がついてもンザンビで続けることができますね。
ゾンビの発生は現実に起こりうる
結論から言ってしまうと、ゾンビは現実に起こる災害と認識されています。まず人間が想像できる災害は全て現実化する可能性があり、なんとアメリカの国防総省がゾンビ襲来に向けた対応策を考えていたという文書が以前発表されました。
ゾンビ化する原因はどのようなものがあるのか
では、どのようにしてゾンビになってしまうのでしょうか。「突然墓の下から蘇る」のと「ウイルスで感染する」という2つのジャンルに大きく分けられると思います。他にもユニークで面白いものがあるので紹介していきます。
蘇る系ゾンビ
蘇る方のゾンビは現実味があまりないパターンではありますが、これには伝統的な施術が由来になっています。
ブードゥー教の司祭が、埋められている死体を腐り始める前に墓から掘り出して、死体に生前の名前を何度も呼び、死体が起き上がってきたら両手を縛って使用人として農村に売り出します。魂はツボの中に封じ込め、ゾンビを奴隷として働かせるというもの。
なので家族は死体となってしまった者を奴隷ゾンビにさせないために、埋葬後36時間見張り続けて、毒薬をまぶして、死体を切り裂き、さらには死体自身に刃物を持たせ司祭を一突きできるようにまでしたそうな。
これは悪さをした罪人への仕打ちだったりもするので、一概に奴隷として働かせるのが悪いとは捉えられませんね。
ウイルス系ゾンビ
現実味を帯びているのがこちらのウイルス系。バイオハザードで一躍有名になったのではないでしょうか。最近の映画などで多いのもこのパターンで、ゾンビに噛みつかれたりして感染するのはよく見る光景だと思います。そして頭を吹き飛ばすと本当に死んでしまうのが特徴。
人間ではないのですが、現実にゾンビ化が起こっているケースはあります。
最も有名なのは犬が発症する狂犬病ですね。麻痺するタイプと凶暴になるタイプの2つがあり、凶暴化すると錯乱状態になり噛み付くという衝動を抑えられなくなります。食欲も旺盛になり木の枝や小石などありとあらゆるものを食べることもあるそうです。
バキュロウイルスというものは別名ゾンビウイルスなんて呼ばれていて、集団感染したマイマイガ大量死が発生したりしています。感染してしまうととにかくエサを求めて貪り、最終的には脱力状態となってウイルスが含まれる体液を撒き散らしながら死んでしまうという壮絶なもの。
なので、人間をゾンビ化するウイルスが発生したり、科学的に作られた細菌兵器などが作られる可能性はあります。
ゾンビパウダー
テレビとかでたまにやっているので知っている人もいるかと思います。ナイジェリアの民族が起源となっていて、毒を傷口から浸透させることで仮死状態にすることができるという代物。テレビで見た時は確か蛇とか色々混ぜていて魔女が作る薬みたいだなと思いました。
この時、濃度が高いと本当に死んでしまいますが、バランスが良ければ仮死状態から蘇りゾンビ化します。しかしゾンビ化と言っても、前頭葉に酸欠のダメージを負うことによって障害が発生し、意思のない人間となります。なので映画で見るようなゾンビみたいに噛み付いたり襲いかかったりすることはないのです。
じゃあ、何のためにそんなゾンビパウダーが作られたのかというと、意思のない人間は扱いやすいため農園などで奴隷として使われました。先程の蘇るゾンビでの話にも繋がりますね。
一説にはゾンビパウダーはテトロドトキシンが含まれていると言われていますが、実際にはゾンビパウダーに含まれている材料の1つのハリセンボンにはテトロドトキシンはなく、また傷口からテトロドトキンを浸透させて仮死状態にするのは無理があるとのこと。
脳波の混乱
スティーブン・キングの小説「セル」で採用された一線を画すアイデアで、携帯電話が鳴ってゾンビ化するという設定のもの。携帯電話の使用者は脳に電波が送信され脳波が混乱、怒り狂うようになって誰彼構わず攻撃してしまいます。うーむ、さすがホラーの生みの親とも言われるスティーブン・キング・・・すごい・・・。
一見ネタっぽいですが、実は携帯電話の電波が脳波に影響を与えるのは実際にあり得ることのようで、電源の入った携帯電話を頭の側に置くことで不眠症になってしまうという実験結果が出ているのです。
不眠症とゾンビのどこに繋がりがあるのかと言われるとまったくないのだけど、脳は宇宙と同じくらい解明されていない未知の領域でもあるので、凶暴なゾンビのような症状が発症してしまうことは非現実的とは言えないですね。特に有名な怒りを司るアドレナリンが大量に分泌されたとすると・・・ありえそうですね。
プリオン病
プリオン病とは、タンパク質からなる感染性因子で生きていないため破壊することができず治療法も存在しないという恐ろしいもの。有名なものにヤコブ病があります。
ゾンビパウダーのように脳の前頭葉や小脳にダメージを与えたとすれば同じ現象が起き、人はゾンビのようにうごめくことになると言われています。しかも、感染力もあるので恐ろしい・・・。種族を超えた感染なども確認されているので、下手したら地球上から生き物がいなくなるかもしれない。
でもプリオン病になると脳にひどい炎症が起きるため大体昏睡状態となってしまうからゾンビ化の確率は低いのかもしれない。
菌によるゾンビ化
昆虫の世界の話しになるんですが、キノコに感染した昆虫の体からキノコが生えて外へ外へと伸びて成長していきます。冬虫夏草なんかは有名ですよね。大きくなると胞子をバラまきながら、近くにいる昆虫にも感染させます。
そんなユニークなアイデアから出たのが名作ゲームのラスト・オブ・アス。菌が人間を凶暴なゾンビへと変身させてしまい、しかも暖かい場所へ移動し胞子をバラ撒くという特殊な行動を取ります。もしかしたら、今後突然変異したキノコによって人類がピンチを迎えるかもしれない・・・。
ゾンビウイルスは狂犬病が元ネタ
ウイルス系ゾンビで触れた狂犬病ですが、これが最も現実的なゾンビパンデミックの可能性を秘めていると言われています。
狂犬病は主に犬がかかるものですが、全ての哺乳類に感染することで知られています。
感染している動物から噛まれたら唾液に含まれるウイルスが体内に入り感染を起こすというメカニズム。人が感染すると、錯乱や不安感、水を見ると首の筋肉が痙攣する恐水症、冷たい風でも痙攣する恐風症、高熱、マヒ、運動失調、全身痙攣などが起きた後に呼吸障害が発生して死亡します。
犬の場合がゾンビっぽくて興奮状態で攻撃的になり、噛み付いたり食い破ったりしてモロでゾンビですね。
しかし、こういったウイルスが突然変異して、もし人間から人間へ感染するような、しかもインフルエンザのような強力な感染力を持つことになったらゾンビによって世界が埋め尽くされる可能性があります。鳥インフルエンザウイルスのように突然変異を起こし、猛威を振るうことも十分考えられると思います。
マイアミ大学のウイルス学者は狂犬病×インフルエンザ=ゾンビの終末と語っています。もし、そのようなウイルスが発生したらゾンビは現実のものになるかもしれません。

どうも、ぷ~です。
ゾンビ大好きですけど、実際に起こったらマヂこえぇ。今回記事を書いていて思ったことは狂犬病注射をみんな打とうってことでした。