矢毒ガエルと言えば、聞いたことがある人も多いのかなと思います。
南米に生息していて真っ赤な体に黒い模様、明らかに「コイツ持ってる…」って見た目ですから記憶に残りやすいですよね。
半数致死量0.002ミリグラムの矢毒ガエルの猛毒
半数致死量と言われてピンと来ないと思いますが、実験動物の半分を殺せてしまう量になります。
この0.002ミリグラムが如何に強力かは、刑事ドラマなどで登場する青酸カリの半数致死量が4.4ミリグラムだと知れば納得するでしょう。
神経を麻痺させる
矢毒ガエルは、植物毒のアルカロイドと似た低分子量で、バトラコトキシン、ヒストリオニコトキシン、プミリオトキシン。3種類あると言われています。
背中の皮膚に毒の成分があり、神経膜にあるナトリウムチャネルという神経の電気信号を管理している部分を妨害してしまい、神経や筋肉の機能を停止させて萎縮、そして死に至らせます。
とんでもない破壊力
大の大人でも150マイクログラムで死んでしまいます。1mgは1000マイクログラムとなります。めちゃくちゃ少量。矢毒ガエルの個体によって、毒をたくさん持っていた場合は触れるだけで死んでしまうレベルだとか…
犬などは毒と触れたタオルだけで死んでしまったり、矢毒ガエル1匹で1万匹のネズミ、2頭の象を殺せてしまうほどの威力があります。
脳や精神と深い関わりを持つ
そんな恐ろしい矢毒ガエルですが、人間の脳や精神に影響を及ぼすため研究が進められています。
例えば、デルモルヒネと呼ばれる脳内麻薬に似た成分だったり、体温調節や血糖量の調節を行うボンベシンなどなど。
このように、脳と精神に強力に作用する小型タンパク質が見つかっていて今後の医療などに活かされていきそうです。
毒も薬になるとはよく言ったものだな~と思ったりします。こういった強力な力の裏にある優しさ?みたいな二面性も漫画で活用できそうですね。
画像引用元⇒http://doubutsuiine.tank.jp/iine/?p=3209
どうも、ぷ~です。
この見た目が・・・たまらん。