ウォーキング・デッドのシーズン7がつまんなかった理由を考えてみる




Amazonプライムに登場してたので「きたかきたか!」と思いを膨らませて視聴しました。「あぁ~寝れない日が続きそうだ~」なんて思ってたけど、そんなことはなく1日平均2~3話ペースくらいで以前よりどっぷり浸からなかった。正直つまらないなぁと感じたのでその理由を考えてみた。

※ネタバレも含むのでご注意を

ウォーキング・デッドのシーズン7はなぜつまらないのか

面白い!っていう意見もあると思うけど、個人的にはつまらないと感じてしまったわけなのです。ウォーキング・デッド自体は面白いし見続けたいと思うドラマなんだけど、だんだんだれてきててシーズン7は特に酷かったなという印象。

主要キャラ殺して視聴者の心を空っぽにした

シーズン6の最後の終わり方は最高でしたよ。誰が死ぬんだって夜も寝れなかったです。で、シーズン7のエピソード1を見たらそれがわかるわけなんですが、エイブラハムとグレンが殴り殺されるという強烈なスタート。この第一話はめちゃくちゃ面白かった。グレンが死んでショックな人も多いと思うけど、というか僕もショックだったけど、なんちゅうスタートの切り方するんだって思いました。

でも、これが不味かったと思う。確かに第一話はめっちゃハラハラしてショックで、シーズン7はこれからどんな困難が待ち受けてるんだって固唾を呑んだけど、グレンが死んだことがちょっとでかすぎたと思う。

ウォーキング・デッドを見てて誰が死んでもおかしくない展開なのはわかっているんだけど、どうしても死んでほしくないキャラNo1はグレンだったんじゃないだろうか。次にダリルとかミショーンかな?

その人気を誇るグレンが死んだことによって、他のキャラクターへの感情移入が抜け落ちちゃったんじゃないかなと思います。僕は結構腑抜けた感じでその後ダラダラ見てましたwあぁ~大事な人が死ぬとこんな感じなのだろうかなんて思いながら。

グレンみたいにめっちゃ優しいキャラの代わりがあまりいないのも致命的だったかな。唯一アーロンがそれらしいポジションだけど、グレンの死をフォローできるほどのキャラクターには育ってないと思う。一応リックと一緒に物資調達しに行ったことで視聴者的には特別な感情が芽生えたかな。アーロンの彼女(?)もだいぶ前に出てくるようになってキャラが濃くなり始めてる。

マンネリしてきて、超主要キャラのグレンを殺して衝撃を与えようと思ったのでしょう。ショックを与えるという事はとても成功したと思うけど、死んだ先のことを考えないといけないんじゃないかと学んだ瞬間でもあった。なぜ死ななければいけなかったのか、ショックを与えるだけの死をその後の展開でどう活かすのかなどまで見通さないといけなかったんじゃないかな~。

個人的にグレンの死は、リックがニーガンに屈して、みんながバラバラになるためだけの道具にしかすぎないように思った。その後もほとんどグレンの話が出てこないしw酷いだろ!

視点が多すぎてごちゃごちゃ

キャラクターが増えてくると仕方ないのはわかるんだけど、シーズン7はとにかくたくさんの視点があって感情移入しにくかった。

リックたちのアレクサンドリア、マギーとジーザスのヒルトップ、キャロルとモーガンの王国、タラの浜辺の村、ゴミ山に住む集落、ニーガン率いる救世主。

まだ他にも細かいキャラクターまで上げていくとドワイトとか色々出てくるけど、ざっくり分けてもこんなにある・・・。そりゃ16話しかないのに収まらんよ・・・。

大体1話ごととか半分とかでコロコロ切り替わるから感情移入がすごくしにくかった。時系列もめちゃめちゃで「あれ?今どこ?・・・あぁあそこのとこに戻ってるのね」みたいな状態も多かったかな。

正直、タラとか今まで影薄かったキャラをピックアップしてエピソード丸々使ったりもったいないよ!

ニーガン視点多すぎ

はっきり言ってシーズン7はニーガンのストーリー。キャラクターの濃さやヒールっぷり、信念、それらがみっちり説明されていて悪役としてすごい魅力的に仕上がってる。悪役って主人公と同等くらい大切な存在なのでそれはいいし、今までで最悪の敵だということがわかる。

けど、たぶんシーズンの半分近くニーガンの話が占めていて、主人公サイドの話が少なく薄い(まぁ全体的に薄いけど)。応援したいキャラクターたちが出てこないのは辛い。悪役ばかり見せつけられてストレスが募っていく一方でモヤモヤしている人も多かったんじゃないかなと思う。これだけ尺を割いておきながら、ニーガンの過去もまだ出てきてないというのも楽しめなかった要因の一つかな。リックサイドをもっと見たかった。

まぁでも、ニーガンのジャイアンっぷりはすげぇ笑えたw

冗長的すぎて展開遅い

シーズン7で感じたのはすごい展開が遅い。もっとコンパクトにできただろうと感じずにはいられない。色々と人間ドラマが繰り広げられるんだけど、大体虚しい終わり方するから何でそこ描いたwってなる。

ニーガン視点が多いと書いたけど、そこらへんのせいもあってストーリーがまったく進展しない。人間ドラマもかなりダラダラしてて最大級のレベルでグダってる。僕自身はウォーキング・デッドの心情の移り変わりの遅さとかは結構好きなんですよ。人ってそんなにすぐ考えを変えられないものだし、葛藤とか恐怖とか伝わってくるから。でも今回ばかりは長すぎかな~w

シーズン7の16話の10話くらいで反撃の準備もできてきて、大きく展開するのかと思ったら、最終話まで何もないっていう酷さ。シーズン7にカタルシスなど一切なく、ニーガンとか王国とかの説明会って感じ。説明に16話はちょっとやりすぎだろ~。そこまでやるなら24話とかまで伸ばして見せてくれよ~シーズン8まで、また1年待つとか今まで募ったストレス(いい意味の)がどっかいってしまうわ。気持ちいいカタルシスでズガンとストレスを解放してもらいたかった。

まぁ、Foxとかアメコミの売れ行きに貢献できるやり方ではあるのだけど、もう少し楽しませて欲しかった。

こんなんなら、別に海辺とかゴミ山のコミュニティいらんかったなぁと。あそことその他もろもろのシーンカットしたら良かったんじゃないかな。

とりあえずもっと早く一致団結して欲しかった。そしてこの団結させるのがグレンであって欲しかった。どうしたらいいとかは思い浮かばない無責任な発言だけどwグレンの死でみんなバラバラになっちゃったけど、何かグレンのエピソードが入ってきてみんなが戦いの意志を固めるみたいなのが欲しかった。

ツッコミどころが多い

とにかくみんなの行動が「あれ?なにしてんのこいつ」っていうのが多い。今までもあったけど、今回はやたら目立つというか何というか。感情的になってあんまり周りが見えてないなっていうのが多かった。

サシャが1人でニーガンの本拠地乗り込んで捕まったり、そんなん当たり前だろ!とツッコミどころ満載でしたね。後ろに控えているリックたちのことどう思ってるんだか、捕虜になった時点でめっちゃ不利になるだろ。そういうのもあってサシャが死ぬシーンとかあんまり何とも思わなかったな~。なんか、だいぶ尺とって丁寧に作られてたけど。

他にもたくさんあったけど思い出せない・・・。とりあえず最後の方の覚えているサシャのことに触れました。あの時はロジータが突っ込み、それをサシャが止めて連れ帰ると思ってたからまさかの展開。

はめられすぎwww

最終話で急展開を迎えてニーガンに痛手を負わせるかと思ったら、契約を結んでいたゴミ山の連中が裏切るという展開。まぁこれはニーガンが一枚上手で、さらに好条件を出して契約をぶんどってハメたっていうのは面白い。でも主人公のリックにもそれくらいの何か策があって欲しかった。王国とマギーたちがたまたま加勢して難を逃れただけという運ゲー。メンバーの中の策士であるキャロルとマギーが街にいなかったという点が問題だったかもしれないけど。ここでリックに秘策があれば今まで溜まってたストレスもスッキリするカタルシスを感じられたのだが・・・。

ていうか、視聴者でさえもゴミ山にいる連中は胡散臭いと感じたと思うんだよね。それをよくまぁあそこまで信じ込んだなと。奪って生きてきたみたいなヤバイ発言してたし、そこを伏線にしてリックたちが何か準備してればよかったのに。

この場面に関しては、ただ単に主人公サイドを絶体絶命にしたかった感がハンパなかった。

まぁ、シーズン8に向けて、リックたちの武器と人員がごっそり削られて超ピンチ!どうやって倒すの!?という楽しみは増えたには増えた。

一言でまとめると薄いジュース

ウォーキング・デッドのシーズン7を一言で言うならば「薄いジュース」でしょうか。しかも大量の。

見終わって思い返してみるとほとんど進展してない。大量の薄いジュースを飲まされ続けて、おなかが限界になってしまい見るのが嫌になったりした人も多いのかなぁと。

進展したことと言えばリックたちの心情だけ。ニーガンに屈服して支配されて生きていくことを選んだけど、それって生きてるとは言わないから戦おうと決心したことくらい。

と、まぁシーズン8への準備みたいなのがシーズン7だったので、できれば一気に見たかった・・・。たぶんシーズン8と一緒にみたら面白かったんだと思う。大好きなドラマなので今後に期待。




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