なんかすごい評価高かったので「特捜部Q 檻の中の女」という映画を見ました。
サイコサスペンスらしく、僕の大好きなジャンルでもあり期待が膨らんだ映画。
以下ネタバレになります。
結論から言うとつまらなかった
人にもよるとは思うけど、僕は「特捜部Q 檻の中の女」を見てまったく面白くなかった。平坦でまったくハラハラしなかったため、どこらへんがスリラーでサスペンスなのか疑問に思うくらいだった。
どんでん返しがない
こういったミステリアスな雰囲気を放つ作品て、どうしても期待を裏切る展開を望んでしまうんですよね~。しかし、そのどんでん返しがまったくなかった。
主人公たちは情報をつかみ、次の場所へ、また情報をつかみ、次の場所へ…といったループを繰り返します。
犯人が結構中盤で出てくるのだけれど、謎解き要素なくいきなり登場したので、黒幕がいるのかと思ったら…なんと動機が語られて何もなく終わり。
展開が読める
まず自殺したという女性を追いかけるのだが、死体なども一切なく証言だけで自殺と断定されている点がすごく不可解だった。それで事件解決にしちまっていいのかとw適当に事件解決にしちゃう嫌味な刑事が登場するけど、それだけのために用意されたポストとしか感じられなかった。
そして、自殺が不確かという時点で「あぁ女性は生きてるんだな」と予測できてしまったのが悲しい。死んだということをもっと明確に視聴者に伝えてミスリードして、伏線で彼女は生きているということを示唆しておいたら面白かったんじゃないかな~。
ミステリーを読み込んでる人からするとかなり展開が読めるので見ても面白くないかも。
伏線が皆無
そう一番言いたいのは、何も情報がないのに犯人がわかってしまったということ。
顔を見せるぞと犯人が言って顔を見せるのはいいんですが…そこは演出として伏せとけよw被害者女性が驚く顔だけでいいだろwそんなこともなく平然と視聴者に顔を拝ませる犯人。
この犯人が出てきた時点で、被害者女性が生きているという予測が確信に変わりましたね。動機も語られてるから黒幕はないし、視聴者を驚かせる要素としたらそれくらいしかないですからね。
伏線ぽく緑の雨ガッパとかちらつかせるんですけど下手なミスリードで終わってるのが悲しい。最後の最後に犯人だと気づく瞬間にそういった伏線であって欲しかったのに、その場で見た電気を供給させる道具?みたいなので主人公がピンと来る感じとかもう行き当たりばったりすぎる。
動機と罪悪感
犯人の動機はいいんですよ。女性も拷問され殺されるだけの理由があったんですよ。
しかしね、逆に女性はなんであんなことしたの?っていう違う動機が生まれてきてしまったわけです。
犯人が小さい頃に、女性(同じく幼い時)が乗っている車に追い越されます。その時、女性がベロベロベーと小馬鹿にし、その後に車を運転士ている父を目隠しして交通事故でみんな死んでしまうという。

え?なんであんなことしたの?子供のイタズラってこと?
まぁ、それでも良いんだけど、もっと女性がそっちの方で苦しんでいてもいいんじゃないかな。罪悪感というか。一応障害を持ってしまった弟のために人生を犠牲にしてはいたけど、女性自身は成功者なわけだからそれだけじゃ弱いなと感じましたね。
拷問はけっこうエグい
拷問の仕方は結構エグくて新しいタイプだと思いました。気圧変動による苦痛と生きながらに殺すような監禁は斬新かなと。
主人公は成長している
人付き合いが苦手な刑事の主人公は、ファンキーな相棒との出会いによって物語の最後に成長しています。いままで誰にも関心がなく笑うこともなかったのですが、最後の最後にニコっと笑顔。
相棒がどんなに辛い過去を背負ってたのかが個人的に一番気になったというw
ミステリーとして見てはならない
「特捜部Q 檻の中の女」はミステリーとしての要素がまったくありませんでした。どちらかという人間の暗黒面を描いたサイコホラーかなって感じ。見せたい部分が拷問だったのかなと。
でも、やっぱり最後に驚きは欲しかったなー…というのが僕の感想。

どうも、ぷ~ちんです。
サイコってだけで、物語とかキャラクターとしての面白味がなかったかな。