超強力!サソリの神経毒で電気信号は一発ノックアウト

その見た目から不気味で邪悪などと思われているサソリ。もちろん見た目だけでなく毒も秘めているため嫌われ、そして恐れられていますね。が、世界では珍味として食べられていたりもしますねw
今回は、そんな嫌われ者のサソリの毒に注目してみます。

蛇よりも多くの人を殺したサソリの毒

サソリといえば砂漠ですよね。あの過酷な環境下で生き抜くにはそれ相応の武器(毒)が必要ということでしょう。サソリは基本的に全てがお尻の針に毒を持っています。実は蛇よりもサソリの毒の方がたくさんの人間を殺したとも言われていたりします。

サソリの戦闘スタイル

サソリの武器は毒だけでなく、大きなハサミも戦うための道具になります。敵をそのハサミで抑えつけて毒がたっぷり入った毒針をブスリと刺し捕食します。この毒針を毒嚢とも呼びます(すごく難しい漢字…どくのうって読みます。)

一瞬で殺す…まさにヴェノム…

サソリの毒は威力が凄まじく、虫類なら一撃。鳥でさえ数分で死んでしまうほど強力!まさに一撃必殺といったところでしょう。

人間が刺されるとどうなるのか?

まず、体中に激痛が走ります。経験したことないですが相当ヤバいみたいですね。そして、悪寒や嘔吐といった緊急事態を知らせる体のサイン。最後は神経毒特有の筋肉の痙攣や麻痺が起こります。

さらに、心臓にも影響があり、心不全(心臓血管系の不全による虚脱)や肺水腫(血液の液体成分が血管の外に出てしまった状態)が起きるとのこと。

サソリの毒のメカニズム

サソリの毒の半数致死量は0.1ミリグラム~0.01ミリグラムとかなり強力。よくミステリーで登場する青酸カリの半数致死量は4.4ミリグラム、比べるとかなり少量で死んでしまうのがわかりますね。

サソリの毒は、ペプチドと言われるタンパク質で、神経に伝達されるはずの電気信号をストップさえてしまうため筋肉の麻痺や痙攣が起きます。専門的な難しい言い方をすると…神経が刺激されると神経膜で電気放電が起こりナトリウムチャネルというドアが開き情報を流し込んでいるのですが、そのナトリウムチャネルというドアを狂わせてしまうそうです。

テレビなどの世界でしか見ないようなサソリですが、漫画を描くうえでは豆知識が必要だったりしますからね。何気ないポイントで雑学を漫画に組み込めると読者が得した気分にもなりますし、物語を面白くするスパイスになったりもします。

どうも、ぷ~ちんです。

過酷な世界で生き抜くには武器が必要なんだと考えさせられます。