漫画でも使われる”リン”を使った自然発火の仕組み

トリックやマジックショーなんかでよく使われる自然発火ですが、そのネタにはリンという物質が関わっているそうです。どうやって発火するのかなどを知っていると漫画に役立つ気がするのです。

リンが自然に燃えるのはなぜなのか

自然発火とか聞くとパイロキネシスを思い浮かべますが、あれを特定の条件を満たせばできるというのがリン。詳しくは黄リンという物質なのだそうです。

とっても不安定なの

ちょっとした衝撃で自然に燃え上がってしまうという黄リン。なんとも不安定でメンヘラチックですね。

過去にはマッチに使用されていたみたいだけど、その危なさから事故が頻発して黄リン⇒赤リンへと変更されたとのこと。

空気中で酸化し発火

空気に触れているとちょっとずつ酸化していって、白い煙を上げて自然発火するというのが、よく漫画などで使われるトリックのネタ。

実際にどれくらいで発火するかなどのタイミングを調整するのは難しいみたいですが、漫画の世界ならここらへんの技術は省けちゃうのでいくらでも使えちゃいますね。

そして発火点は50度とかなり低めで、車の中で放置したら大変なことになってしまいますね。

毒もあるという危険なやつ

脱線しちゃうけど、自然に発火するだけでなく黄リンは猛毒でもあるというちょいワルなやつ。

なんと燃える時に有毒な五酸化二リンを発生させるとのこと。が、人体で水分と反応してリン酸という無害なものに変わるので意外と安心。けども、体内に蓄積されていくらしく長期に渡って吸い続けていると最悪の事態になるそうな。

アルカリと混ぜると有毒なリン化水素ガスも発生させるらしいので、混ぜるな危険というやつですね。

自然発火させないためにはどうするか

黄リンはとにかく不安定で燃えやすいため、火元や直射日光を避けるのはもちろんこと、空気中に保管しておくのも危険。

なので水には溶けないため水中に入れて冷暗所に入れて保存するのがいいみたいです。この水なんだけど弱アルカリ性で保たなきゃいけなかったり、アルカリ性になるとガスが発生したりするので保存もかなりデリケート。

もし燃えたら水と土で消化しちゃうのがいいとのこと。

どうも、ぷ~ちんです。

リンは不安定すぎて面白い物質ですね。何かの漫画のワンポイントとして使えそうな気がするので、思わぬアイデアのきっかけになるかも。