漫画の鉄則!主人公はとにかくピンチにしてまえ!

他人の不幸は蜜の味、とはよく言ったもので、漫画においてもこれ大事!

徹底的に主人公を追い詰め克服させる

漫画において何が一番面白いかというと、主人公がどうやってピンチを切り抜けるかというポイントだと思うんです。

主人公が頑張る姿に感動する

漫画を読んでいる読者は主人公がピンチになればなるほど、目が離せなくなってくる。どうやって切り抜けるんだ?このあとどうなる?といった感じに興奮してくると思うんですよ。

そして乗り越えたときに、主人公と同じように漫画の読者も達成感を味わえハッピーハッピー。知らず知らずのうちに感情移入しているというカラクリってなわけです。

なので、いかにして主人公に障害という壁を作り乗り越えさせるかが重要。さらに少しずつ難しくなっていくように仕向けるとグッド。ゲームをイメージすると結構わかりやすいかも、最初は動かすだけでステージをクリアしていけるけど、徐々にギミックや敵の種類が増えてきたり、レベルが上がってきたりして一筋縄ではいかなくなってきて四苦八苦するようになるよね。

長い連載などになると、このピンチがマンネリ化してしまうという危険も・・・。これはほとんど無理やり続けている場合だと思うので仕方ないとは思う・・・。

個人的に「24」のジャック・バウアーなんかは、とてもいい例だと思いますね。とにかくピンチの連続だし、みんなジャックの足は引っ張るし、内部に敵はいるしで散々。そしてシーズンが進むにつれてマンネリ化していくところも・・・。

ピンチでも感動がない時は?

もし、主人公が目的を持って行動をしてピンチに打ち勝っても感動がない場合、それは悪役の力不足かもしれません。

主人公にとって最大の障害となる悪役をより凶悪に、強大に描くことで解消される可能性があるので試してみるといいかも。

人間はただでさえ情というものがあり、自分の作品の主人公となるとさらに同情的になってしまうものです。心を鬼にして、自分の漫画作品のためにサド侯爵となり主人公を追い詰めてやれ!

ジョジョの作者のストーリー作りはピンチにするだけ

ジョジョの奇妙な冒険の作者である荒木飛呂彦先生の制作秘話を読んだ時に、ストーリー作りのコツはなんですかという問に対して、「僕は主人公をピンチに放り込むだけです」と答えています。

主人公がピンチな状況に陥っているとして、それを克服していくだけでストーリーが出来上がっているとのこと。確かにジョジョってピンチピンチの連続ですよね。それでいて主人公がどこか一枚上手でどこかしらですでに勝ちが決まっていたというスタイル。手に汗握るスリルとカタルシスへの導きが上手い漫画で僕も大好きです。

ピンチにしすぎて失敗した

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そんな漫画の主人公をピンチに追いやるというスタイルで漫画を描いている荒木飛呂彦先生ですが、どうやらピンチにしすぎて失敗したことがあるのだとか。それはどうやっても主人公が敵に勝つことができないという状況。仗助vs吉良吉影ではピンチに追いやりすぎて勝てないと思ってしまったらしい。まぁバイツァダストとかすごい強力な武器を手に入れてましたしね。連載中に相当頭を悩ませたらしいです。

なので、ピンチにすることは漫画を非常にスリリングにしてくれますが、やりすぎると収集がつかなくなるので、ある程度の着地点を決めて置くと失敗しないかもしれません。

どうも、ぷ~ちんです。

ライオンは我が子を崖から突き落とすと言うじゃぁありませんか。漫画の主人公にも生きる大変さを思い知らせましょう。