漫画のストーリーの基本である「起承転結」をしっかりおさえても、面白いと読者を唸らせることはできません。
最終的に読者が、漫画を面白いかどうかを決めるわけですが、魅力を伝えることができれば納得してくれることでしょう。
では、その魅力をどうやって漫画の読者に伝えるのかを考察します。
漫画を魅力的にする3つの要素
骨組みに肉付けする要素こそが、漫画における面白みであり魅力だと思います。
漫画の読者の心をつかむ法則は、「誘惑」に始まり、「焦らす」で焦らしに焦らし、最後に最高の「充実」を与えます。
なんというか、ナンパ術というか、恋愛の極意みたいなのに似てますw
「誘惑」するのよ!
言うなればストーリーの始まり、いかに読者を物語へと誘い込めるかがポイント。
ストーリーのつかみを読者に伝えます。だらだらとした説明文で入るのは心をつかみにくくするので避けたほうがいいです。ファンタジーな世界観を知ってもらうためには、仕方なく使ったりします(スターウォーズの最初なんかが該当します)。
できるだけ、絵だけで始めるようにしましょう。漫画は「画=絵」ですからね。映画でも序盤は映像と音楽のみから始まることが多いです。
ここで言いたいのは、漫画を読む人は手軽さを期待して本を手にとっているということ、小説を読む人が絵を期待して本を開いたりはしないですよね。
ストーリーのテーマとのギャップで攻めるのも面白いです。ホラーなら愉快な始まり、ラブロマンスならギャグなど、ストーリーにひねりを加えてみましょう。まぁ、定番といえば定番ですがwそれだけ読者に受け入れてもらいやすいです。
「焦らす」んだ!
簡単なものほど退屈ですよね。なかなかできないからこそ苦悩し努力し、その先の達成感を味わえます。
焦らすには、主人公が目的を達成できそうでできないよう壁や問題を次々に起こし不安を与え、困難に立ち向かい解決させ期待を与え、読者の心を右へ左へ揺さぶりドキドキわくわくさせます。
赤ずきんだと狼との駆け引きの末に食べられる、シンデレラだと義理の家族にいじめられ王子とダンスし至福のひと時を過ごしているときに魔法が解けてしまう。ストーリの最後には最大の危機を立ちはだからせます。
「充実」という最高のご褒美!
漫画のストーリーを最後まで読んでもらい、主人公が成し得る結果を予想以上に見せつけるのがポイント。予想の斜め上を行くストーリー展開で驚かせます。口で言うのは簡単ですが、実際に漫画のストーリーを組み立てていると上手く行きませんよね。
主人公の心の成長や目的の達成など、物語で起きた事件の結果を出すことが大事です。
スポーツ漫画でいうと、ライバルとの戦いで敗北した後、きつい特訓に合宿をこなし仲間と絆を深め、大会決勝戦の勝利がこれですね。今まで積み上げてきたものが報われる瞬間となります。
逆に報われないラストはどうなのか?全然ありです!が、万人受けはしないので要注意。基本的に不意を突かれるので、個人的には大好きなんですけどねw
普通の人は、漫画などにハッピーエンドを期待するものです。漫画のキャラクターに感情移入しますからね。幸せになってほしいと思うものです。
漫画のストーリーをバッドエンドにするにしても、小さな希望を残しておくと読み終わった後に救われた気になります。
どうも、ぷ~ちんです。
読んでいる人を楽しませ、満足させることがやっぱりゴールですね。