主人公と言えば漫画の主役にして花形であり、魅力的かつカッコよくなければ読者は続きを読んでくれません。
主人公に最も必要なものは欠点
そう、主人公に必要なものは欠点なのです。必殺技や臭いセリフ、綺麗な容姿ではないんです。
では、なぜ欠点が主人公に必要不可欠な要素なのかを説明していきます。
ギャップが必要
キャラクターをよく魅せたいと思うからこそ長所や特殊能力はすぐに考えつくかと思います。その長所などを読者にインパクトある伝え方をするために欠点が必要なんです。ずっとカッコいいままだと平行線となってしまい、感情の起伏を起こしにくいです。
短所と長所があるからこそギャップが生まれ、読者の感情をジェットコースターのように波打たせます。
好きな主人公を思い浮かべてみる
まず、自分が好きな主人公を思い浮かべてみると良いと思います。必ず欠点が見つかると思います。
例えば野球漫画のMAJORというものがあります。
- 主人公の茂野吾郎は才能あふれる選手ですがストレートしか投げれないという欠点があり、様々な逆境と戦っていきます。肘を壊したり、自己中心的な行動でチームメンバーを困らせたりします。
- 逆に海堂高校の眉村健という選手はオールラウンダーで何でもこなしミスもしないというマシンのような人間です。
どちらが主人公がいいかは一目瞭然ですね。まさに最強というタグがついている眉村健が敵であり、それに立ち向かう不完全な主人公茂野吾郎がどう戦うか、それだけでわくわくしてきます。
不完全な人間を主人公、完璧な人間を悪役と配役するのがオーソドックスであり読者を引き込みやすいです。
なぜ欠点が読者の心を動かすのか
これは意見がそれぞれあると思いますが、自分としての意見を述べます。
どんなにすごい主人公でも読者が読んでいて欠点が見つかると「あぁ、こいつすごいけど自分と変わらないな」という感情が生まれ親近感を覚えます。ミロのヴィーナスのように、よく不完全なものほど美しいなんて言われますよね。
そして、その欠点ゆえに悩んで葛藤する姿に心打たれるのです。

どうも、ぷ~です。
人の脆い部分を見ると、なんだか惹かれてしまいます。女の涙には弱い!