漫画をより精密に効率よく描くための画材!

漫画は最低限3つの画材があれば描けます。

その他にも、漫画をより精密により効率よく描ける画材や道具があります。さらには、漫画の演出にも関わってくる画材も!

漫画にあると便利な画材8点!

便利な漫画画材として紹介しますが、今となっては必須と言っても過言ではないくらい使われている道具たちです。漫画を描き始めて、さらに幅を広げていくのであれば持っておいた方が良いです。

直定規

漫画 定規
漫画の演出や作画として重要な「効果線」や「コマ割り」をするのに使います。
他にも、背景を描くときなどに使ったりと机にないと困る道具です。

直定規だけでも50cm、30cm、15cm、10cmなどたくさんの種類を持って使い分けます。短い定規ほど小回りが効くので効果線などの作業効率がアップします。

漫画 定規
ペン入れをする時は、定規を逆さにして描かないとインクがにじみでるので注意!(定規の刃が浮くような形です。)

雲形定規

漫画 雲形定規
雲形定規は、あらゆる曲線を描くことができる定規です。ブーメランのような形をしていて、最初のうちは扱いにくく苦労します。
つけペンで描く場合は、ペンを回転させながら線を引かないければのでコツが入ります。

直定規同様に、逆さにして描かないとインクがにじみでるので注意!

ホワイト

漫画 ミスノン
ミスノンなどを総じてホワイトと呼びます。
ペン入れをしていて「あ!」っていう瞬間がない人はいないと思います。そんな時に、ミスノンを使って上書きし、その上に新たな線を入れます。これが結構難しい・・・。

ミスノンを上手に水に溶いて薄く伸ばせてないと、デコボコして線を描くときにまた失敗してしまいます。ミスノンを水に溶かす時はコツがいるので、何度もやっていくうちに体で覚えるしかないかなと思います。個人的にはペンにミスノンをつけて、スポイトで水を一滴垂らしペンを振って水気を少し飛ばした後使ったりしてます。(文章だと非常に伝わりづらいですね・・・)

筆や筆ペン

漫画 筆
筆はベタ塗り(黒く塗りつぶすこと)や髪のツヤ出しなどに使ったりします。
バガボンドや士道といった漫画では、筆をメインに使った作画が行われていて痺れます。なんというか渋い!勢いがあり独特な雰囲気を放っています!
自分も憧れて筆を使って自然物を描いたりしてますが、人物のキャラクターを描くのはかなり難しいです・・・。

ミリペンやサインペン

漫画 ミリペン
あらかじめ太さが決められているのがミリペンで、0.05、0.1、0.2、0.5、1.0など幅広い種類があります。そして最大の特徴は線幅が均一だということ。そのため、コマ割りに使われたり、細かい部分を描くときに使われることが多いです。ミリペンはキャラクターを描いたり、背景、効果線まで描いたいりと、非常に幅広い万能な画材です。

漫画 サインペン
サインペンは、ほぼベタ塗り(黒く塗りつぶすこと)に使われます。むらなく塗れるものがベストですが、値段が結構します。こだわらなければ100円ショップなどのでも十分仕事してくれます。

コンパス

漫画 コンパス
円などを綺麗に描けるコンパスも漫画の重要な道具です。
しかし、算数などで使っていたものとは違い、鉛筆とカラス口を取り付けられインクで描けるものが漫画には必要です。

トーン

漫画 トーン
漫画の世界では当たり前になった画材「トーン」。一見するとグレーに見えるのですが、漫画の印刷は白と黒のみのためトーンはドットの集合体となっています。そのため、その濃さをトーンの~番というナンバーで分類してます。
トーンはカッターで切って貼るだけでなく、削ったりすることで「ぼかし」という演出ができます。そのため漫画の演出を飛躍的に伸ばした画材です。なので、削るカッター、削りかすを集められる「ねりけし」があると便利です。

ちなみに力を入れすぎて切ると、原稿用紙までスパっといきますw
1枚300円近くするので個人的には使いたくなくて、できるだけ白と黒で漫画を描くように努力してました。(セコいだけか・・・)

トレース台

漫画 トレース台
トレース台は、中にライトが入っていて下の画像などが原稿用紙に透けて見えるようになるので、なぞって線を描けます。

写し絵なんて恥を知れ!なんていう人もいますが、漫画を仕事にする以上は効率化するのなんて当たり前だし、そんなこだわりで納期に間に合わなかったらシャレになりません。大物漫画家がこだわってるならまだしも、ぺーぺーの新人がそんなことしてたら、すぐに見捨てられて終わり・・・。

漫画のアシスタント現場では、トレース台を使った作画は個性が出にくいので当たり前のように使われています。もちろん作業が早いというのもあります。

トレース台を買う時ですが、値段の安い小さいA4サイズなどを買ってしまう人がいます。大きな出費になるので躊躇する気持ちはわかりますが、長い間使うものなので大きなものを買ったほうがいいかなと自分は思ってます。

漫画を描くために便利な道具はたくさんある!

持っていると漫画を描く作業効率がアップするものを紹介しました。
それ以外にも、消しカスを払える刷毛や作画時に手元を照らす電気スタンド、用語を調べるための辞書やインターネット、コピー機、マスキングテープなど、あると便利なものはたくさんあります。

いきなり全部を揃えるのではなくて、必要だと思ったものをちょっとずつ揃えていくといいんじゃないでしょうか。

どうも、ぷ~ちんです。

漫画はペンとインクと紙があれば一応描けますが、こういった画材があるとさらに便利になります。