魅力的でカッコイイ悪役キャラクターを作り漫画を彩る

漫画において欠かせないのが魅力的な悪役ですね。

悪役の登場しない作品は非常に少なく、むしろ稀少なんじゃないでしょうか。萌え漫画やエロ漫画あたりはいない場合もありますが、作品において重要なファクターである悪役について考えてみようと思います。

「悪役」は、なぜ必要なのか

漫画などに必ず存在するキャラクター、それは主人公ですね。基本的に主人公を中心にストーリーが展開されていき、困難や挫折を描いていくものだと思います。 そんな困難として立ちはだかるのが悪役!このキャラクターとシチュエーションこそ読者が手に汗握るポイントだと思っています。

悪役が重要な理由

主人公が目的に向かっている過程を楽しむのが、漫画であり、映画であり、小説などのエンターテイメント作品ですね。ですが、その過程に何もなく平凡に終わってしまうと面白みがありません。悪役や様々なトラブルが立ちはだかってこそのサクセスストーリー!

例として上げるショートストーリー

  1. 主人公は5歳の女の子で、お母さんに買い物を頼まれお出かけすることになります。
    テレビ番組の初めてのおつかいのような感じを想像してもらえればと思います。現実ならば、何事もないに越したことはないのですが、あえて主人公に困難を与えてあげましょう。
  2. お買い物の道中で、通りかかる人に吠えまくる犬(悪役)が立ちはだかります。
    女の子は犬が苦手な可愛い設定とします。主人公にとっては最大の試練となります。この試練をどう乗り越えるかで、主人公の成長を描くことができます。
  3. 女の子は買い物で買った食べ物で気を犬の気をそらし、家に帰ることができました。
    主人公がどのようにして困難を乗り越えるのかが、漫画におけるストーリーの山場ですね。

悪役という邪魔者をストーリー上に登場させることで、展開を複雑にさせ読後にカタルシスを感じさせることができます。

主人公と悪役は正反対なのが王道

そこらへんのザコ敵であれば意識しなくてもいいですが、ラスボスとなるであろう大きな悪役、ライバルとなる悪役は主人公と思想が正反対だと読者にも伝わりやすいです。

大義名分のための正義と弱者を守るための正義がぶつかったとしたら、弱者のために戦うものがヒーローと感じますし応援したくなります。

悪役は主人公以上に重要?!

主人公キャラクターに愛情を注ぎ作り上げる人は多いと思います。しかし、それ以上に大事なのが悪役だと個人的には思っています。

悪役は人間が本来見せたくない内面などを体現している存在であり、醜くも共感してしまう部分が多々あります。

悪役が強力であればあるほど、主人公もより輝いて見えるというもの。ようは最高の引き立て役なのです。

新しい悪を創り出すことができれば・・・

漫画の世界では様々な悪役が蔓延しています。正直、手品くらい手垢がつきまくってます。もう出尽くしてしまっているのです。世界征服、殺人、陵辱、泥棒・・・上げれば切りがありませんが、どれも聞いたことあったりするものかと思います。

天才という言葉はあまり好きではありませんが、もし新しい悪を生み出せたとしたら天才と言えるでしょう。天才って0から何かを生み出してしまう人間だと思っています。

最後に・・・

悪役は漫画における重要なファクターであり、主人公の目的が達成される爽快感を何倍にもしてくれます。読者を満足させるためには必要不可欠だと思います。

ジョニーデップ主演のシークレット・ウィンドウという映画では、悪役の存在意義やストーリー展開を複雑にすることがストレートに伝わるのでおすすめです。

今回の悪役について述べたことは自分の意見であり、答えなどではないです。それは間違いだ!こういう考えもある!など、まさに人間の数だけ答えがあります。漫画を描くうえで、参考程度にしてもらえればと思います。

どうも、ぷ~ちんです。

カッコイイ悪役だったり、腐れ外道な悪役だったり、憎めない悪役だったりと千差万別です。どのようなタイプの悪役を起用するかなども漫画制作では大事ですね。