これは痺れる憧れる!と感じた絵柄の漫画15選(個人的にw)

漫画を死ぬほど読んできた!というほどではないですが、それなりに読んできた僕が独断と偏見で個人的にこんな絵が描けたらなぁ~という思いで漫画と漫画家さんを勝手に選抜してみました。絵が好きだと自然と漫画の世界に惹き込まれますしね。最初に断っておくと癖が強い絵柄が結構好きだったりしますw

こちらに紹介しているのは、絵が上手いというのが基準ではなく、個性的かつ印象的で漫画の内容とも相まってインパクトがあると個人的に感じたものになっています。

スカイハイ:高橋ツトム

個人的に最も好きな漫画家さん。この筆によるワイルドなタッチに痺れた人も多いのではないかと思います。地雷震の初期はペンで描かれていてちょっと硬い絵柄でしたが、途中からだんだんと現在のワイルドかつ躍動感ある絵柄にたどり着いたようです。高橋ツトム先生曰く、かすれたいんですよ、とその場その場で起こるイレギュラーな線を好んでいるようです。筆ってこんなに迫力があるのかと気付かされました。社会の闇を切り取った漫画が多いのも特徴で、そういった内容にすごくマッチしている絵柄だと思いました。

ドロヘドロ:林田球

下書きの線さえも残して完成させる荒々しいタッチが魅力で、描いている漫画の世界観にもマッチしていて相乗効果が半端ない。癖は強いなんていうレベルのものではなく、強烈な個性として放たれてとんでもないインパクトがあります。美大に通っていたそうで、そういった経験を活かしたスタイルなのではと言われていますが、週刊少年ジャンプの影響が大きいとインタビューで語っています。下書きの線が残っているということもあり、デッサンみたいな大胆な絵になっているのが特徴。カラーもはみ出しとか混色もおかまいなしで、漫画表紙の破壊力は相当なもの。カッコいい。ちなみに女性だそうです。

バカボンド:井上雄彦

はい筆です!豪快かつ緻密な絵で描いている武蔵の話として有名な漫画ですね。筆のチョイスは漫画の設定の時代に合わせたものというよりは、井上雄彦先生自身が面白い線を描きたいという思いからだったとか。確かに筆って柔らかくて綺麗な線を描いたりするのは難しい画材ですよね。筆により描画だけでなく演出も相まって個人的にすごく痺れる漫画。一度、制作しているビデオを見たことがありますが、ほぼアタリのみで清書していてビビった記憶があります。

よつばと:あずまきよひこ

個人的に究極の線画だと思っている漫画です。ペンだけでここまで描き漫画の世界を作り上げられるものなのかと読むたびに思ってしまいます。あまり定規とかも使っていないというところもポイントで、フリーハンドで仕上げているだけあってすごく温かみがあるなと思いました。日常漫画なので、そこを追求した絵柄なのかな~と思ったり。

ワンピース:尾田栄一郎

描き込みすぎてわかりにくいという意見もありますが個人的には好きです。絵がとにかく独創的だなと、キャラクターにしてもよくもまぁこんなに多くのキャラのデザインを考えられるし、アラバスタやらウォーターセブンなんかの島の緻密な設定を描けるなと思います。キャラクターに関しては奇形とかブサイクとか言われますが、イケメンがあふれているので一つの個性じゃないかなと。キャラの描き分けって難しいんですけど、これだけやれるんだからすごいですよね。

ドラゴンボール:鳥山明

バトル漫画に一石を投じたその迫力ある戦闘シーンが凄まじい。そして何よりキャラクターデザインが断トツにいいですよね。ドランゴクエストのキャラデザも担当していて、印象的なキャラクターをよくもまぁこんなに描けるものだなと・・・。スライムとかフリーザとかシンプルだけどすごい印象に残ります。ジョジョの荒木飛呂彦先生曰く、デフォルメとリアルが融合しているのが鳥山明先生の絵だと思うとのこと。確かにメカとか緻密に描かれているもののデフォルメされていて可愛らしいですよね。

ジョジョの奇妙な冒険:荒木飛呂彦

ジョジョ立ち!というブームを巻き起こした独特で癖の強い絵にグッときます。ポージングというらしく、コマの中でモデルのようにポーズを取り印象的にしているのだそうです。イタリアかどこかで影響を受けたと言ってたような・・・。

多くの物語があり1部、2部といったように分かれていて、それぞれで絵柄が変わっているのが特徴的です。1部~2部は劇画調、3部~6部はややデフォルメされた劇画、7~8部は芸術といった感じです。個人的に7部のスティール・ボール・ランの絵柄が最も素敵だと感じてます。どうやら荒木飛呂彦先生は意図的に絵柄やタッチを変えているようで、常に時代に乗り遅れないような先進的な気持ちで望んでいるそうです。

AKIRA:大友克洋

1980年代に登場して今なお語り継がれる伝説の漫画(個人的に)。画力、構図、演出とどこをとっても素晴らしい絵が1コマ1コマ丁寧に収められています。たぶん漫画家を目指す人の多くが、その絵柄を真似したと思います。当時、手塚治虫先生のようなスタイルが主流だったのですが、大友克洋先生の漫画の登場によって漫画の演出などが大きく変化しました。まさに漫画を進化させた人物と言えるでしょう。

アイシールド21:村田雄介

躍動感あふれる絵やとんでもないアングルが印象的で、漫画を読んでいる側がすごくわくわくする絵です。秋のインターハイが始まる10巻あたりからグッと見やすくなり、さらに絵がパワーアップして魅せまくってくれます。とにかく動きのある絵がとんでもなく上手くて、スポーツ漫画として最高の仕上がりになっていると感じました。

サイコ:田島昭宇

超スタイリッシュ!ベタとホワイトの抜き方が神がかっている漫画で、グロテスクで狂っている漫画内容を圧倒的画力で表現しています。物語の方はまぁ…アレなんですけどwとにかく絵が魅せる漫画って感じで、最初の方なんかはサスペンスな展開も相まってハラハラさせられました。こんな絵が描きたいと思ってトレースして練習していました。

I’sアイズ:桂正和

少年漫画に恋愛ものとして登場した当時としては衝撃の漫画。セクシー要素もあるのもポイントなんですが、それよりも超リアルな絵柄というのが話題になりました。恋愛ものをリアルな絵柄で描くことでものすごく生々しくなり、読者としては感情移入もしやすくなっていると思います。絵へのこだわりが非常に強いそうで、アシスタントは同じ絵を何枚も描かされ続ける、単行本が出る時は半分以上描き直すといったことをやっているそうです。余談ですが、桂正和先生は鳥山明先生と大の仲良しだそうです。

孤高の人:坂本眞一

孤高の人、イノサンの絵はもはや芸術の領域に達しているといっても良いぐらいの美しさがあると思います。ツイッターなどで製作中の動画を掲載したりしていますが、神業と思えるような手際で描いていっています。ずっと見ていられると魅了される人も続々。原画展なども行われていたので、多くの人が美しいと感じる絵だったということではないかなと。

デスノート:小畑健

たぶん多くの絵を描いている人に影響を与えた漫画だと思います。スタイリッシュかつ見やすい絵柄で、リアルでポップといった感じの表現がピッタリかな。小畑健先生は苦労人で画力はあるもののなかなか結果が出なかった漫画家と聞いています。その画力は若い頃から凄まじかったらしく、正確かつ圧倒的なスピードで絵を描くことから樹崎聖先生は心が折れそうになったとかw巷ではコピックの魔術師とか呼ばれていて、とにかく絵の魅せ方がすごいです。

オロチ:楳図かずお

その独特な画風でホラー漫画において不動の地位を獲得しました。古い絵柄とはいえ、未だに時代に流されずに残り続けていたり、パロディとして使われたりしているのはすごいと思います。そのため誰もが一度くらいは目にしたことがあるんじゃないかな~と。「ぎゃあああ」と叫ぶ恐怖の顔なんか素晴らしいです。大好きです。

ブラックジャック:手塚治虫

漫画の神様の手塚治虫先生です。ディズニーから影響を受けたそうで丸みの強い絵柄になっています。当時は手塚治虫先生の絵柄を真似した人が大勢いて、というか参考にするのが手塚治虫先生しかいなかったためあふれかえっていましたね。僕の父親が火の鳥とかアトムを持っていて読んでいましたが、個人的に一番好きなのはブラックジャックでよく真似して描いたものです。アッチョンブリケ。ブラックジャックの企画が立ち上がるまでに、絵柄が古いと言われどこの出版社にも受け入れてもらえなかったという苦労話があったそうです。

どうも、ぷ~ちんです。

今回は好きな漫画で特に絵が好み、こんなものが描けたらという点に絞って記事を書いてみました。絵が魅力的じゃなくても面白い漫画ってたくさんあるので漫画って不思議です。