漫画だけでなく、物語において重要なのがキャラクターですよね。
そんなキャラクターの役割は全部で7種類であると言われています。
7種類に分けられるキャラクターの役割
まず最初にキャラクターの作り方ではなく、物語におけるキャラクターの役割が7種類ということを念頭に入れておいてください。
主人公という”ヒーロー”
いきなり何だよ~そんなの知ってるよ~ってなりますが、当然のことながら主人公は入ってきます。
ヒーローに必要なもの
- 物語で成長するキャラクター
- 最後に目的を成し遂げる
- 濃密なバックボーン
- 何かしらの問題を抱えている
となります。もちろん作品によって様々なタイプの主人公がいるので参考までに。
最も行動し、考え、葛藤するのが主人公として魅力的だと思いますし、そういった部分を魅せることで読者が感情移入していくものだと思います。
手助けする”賢者”
賢者は主人公であるヒーローを一人前にする役割のキャラクターです。教育したり、伝説の剣を渡したり、謎を解くきっかけを教えたりなどなど。
格闘術なのか、魔法のアイテムなのか、知恵なのか、それは物語によって変化しますね。よくあるやり方としては、何かしらの試練を与えてたりして主人公を試し、その後に渡すというのがベター。
例としては、スター・ウォーズのヨーダ、ドラゴンボールの亀仙人、羊たちの沈黙のレクター博士。
壁となる”門番”
門番は言うなれば物語における壁です。主人公は物語を通して、いくつもの障害という壁にぶつかり乗り越えていかなければいけません。
敵キャラクターという考え方だけでなく、悩みであったり、自然現象など姿は様々です。とにかく主人公を足止めするする要因であり、頭を悩ませる存在です。
ゲームで言うところの中ボス的な役割と考えるとわかりやすいかもしれません。
導く”使者”
主人公であるヒーローを前へと進めるのが使者です。導き手となる妖精のようなもので、動機を与えて物語を進めます。
例えば、探偵事務所にきた依頼人などが該当しますね。
かき乱す”変化する者”
これ結構説明しにくく物語で使うキャラクターとして当てはめにくいんですが、掴みどころがなくやることがめちゃくちゃなキャラクターのことを言います。
主人公を助けたと思ったら裏切ったりする厄介者とイメージすると良いと思います。
例としてはルパン三世の峰不二子などがジャストミートで、ルパンと組んでるかと思ったら裏切り、相手にハメられ助けを求めて助けたと思ったらまた裏切るなんていう感じ。
こういうキャラクターの動機として働くものって、私利私欲のためという1つしかないので、ちょっと使いにくいなと思います。
主人公の優しさなどに付け込みピンチに陥れるような使い方になりますね。峰不二子の場合もルパンが自分のことが好きとわかっていて付け込んできます。
他にもゴッサムのペンギンなんかはまさに変化するものですね。詳しくは以下の記事からどうぞ。
ラスボスの”影”
はっきり言ってしまえば悪役ですね。
ヒーローにおける最大の障害であり、門番によって成長していったヒーローに立ちはだかります。ヒーローを殺してしまうほどの強敵で、絶体絶命のところで逆転しカタルシスを与えます。
門番同様に影も敵キャラクターというだけでなく、自然災害といった形もあります。
例としては、ミステリーの犯人が一番わかりやすいですね。その他にもモンスターや悪魔、悪霊などなど。そして竜巻というものもあったりします。
調和する”トリックスター”
まさに変幻自在の存在がトリックスターで、物語を調整するのに活躍してくれます。これだけだと何のこっちゃって感じですよね。
例えば、シリアスな展開にスパイスとして笑いを提供するようなキャラクターがこれです。名探偵コナンの毛利小五郎をイメージしてもらうとわかりやすいかも。
常に緊迫感があるものって面白いんですが疲れますよね。そうした点を上手く調和してテンポよく展開できるので重宝します。
お笑い担当として笑わせたりもしますが、時には的確な指摘をして周りが気づかない部分の穴埋めをする使い方もできます。
一言で言えば、三枚目キャラクターですね。
最後に
キャラクターとしての役割を7種類紹介しました。キャラクター以外のものも存在し、どちらかというと物語を支える7要素のような感じになってしまいました。
以上のことはボグラーという人物が研究の末に導き出した理論です。スター・ウォーズのジョージ・ルーカスが大いに参考にしたらしく、作品に詰め込まれています。ちょっと長いですが、勉強のためにもスター・ウォーズを見てみるのもいいのではないでしょうか。
どうも、ぷ~ちんです。
先人の知恵とはよく言ったものですよね。ぜひとも借りちゃいましょう。