今や漫画業界でも大半の人が使っているデジタル漫画ソフト。
たくさんというほどはないですが、それなりに数があり、僕もどれを使おうか悩みました。
デジタル漫画ソフトおすすめランキング
僕は購入する前に、どれがいいのか下調べしました。高い買い物(安いのもありますが・・・)ですし、長く使っていきたいので慎重になります。たぶん皆そうなんじゃなかろうかと勝手に思ってますw
僕なりにそれぞれのデジタル漫画ソフトをランキングつきでメリットとデメリットについてまとめてみました。
1位:クリップスタジオ
通称クリスタで親しまれるデジタルコミックソフト。現在ではクリップスタジオが最高峰じゃないでしょうか。僕個人はそう感じました。制作に力が入っているのが伝わってきます。
クリップスタジオPRO値段:パッケージ9000円/ダウンロード5000円
クリップスタジオEX値段:パッケージ36500円/ダウンロード23000円
メリット:
- アップデートが行われていて、常にユーザーに満足してもらえるよう開発している
- カラー、漫画、イラストなど、これ1つでこなせる(アニメーションを作れるなんていう機能もあります)
- 写真を簡単に漫画の絵のように仕上げることが可能
- 素材が豊富で無料でダウンロードできたり、素材を作ったり、アップロードされていれば他の人が作ったものもダウンロードして使える
- 30日間の体験版がある⇒クリップスタジオ体験版ダウンロード
デメリット:
- 低スペックパソコンだと少し辛い(メモリ8GB、グラフィックボードがあれば平気かも?)
- 一個前に戻るなどの修正を繰り返すとキャッシュがたまり処理が重くなる。保存さえ困難になる人もいるとか。なのでたくさんページを描く時は注意が必要(一応、最適化で保存を選ぶことで解決できるとサポートが言っています)
- ブラシサイズが大きすぎるとタイムラグが発生する。僕も実際に感じました。300pxくらいからラグるので大きい絵の下塗りとかすると非常にストレス(今後改善されていく可能性あり)
- 多機能すぎるため使いこなすのに時間がかかる
- 漫画向きのクリップスタジオEXの値段がかなりお高い
なんでもできる!が、そのため覚えることがたくさんある。コミスタの後継作なので漫画作成ソフトとしては現在最高峰だと思う。
CLIP STUDIO PAINT EX for iPadもリリース
2017年11月8日からCLIP STUDIO PAINT EX for iPadがリリースされ、なんとパソコンではなくiPadで描けるようにもなりました。僕が使ってみた感想の記事をリンクしておきます。
2位:ジャンプPAINT by MediBang
あの集英社の協力のもと開発されたという少年ジャンプ公式の無料マンガ制作ソフトです。どうやら2017年6月22日から公開されていたそうです(2018年の今さら気づきましたw)。ちなみに、メディバンペイントというソフトを元に制作されているとのこと。メディバンペイントも無料ですが、漫画を描くならこちらの方が優れているでしょう。
メリット:
- あの集英社ですぞ!集英社!しかも無料!⇒ジャンプPAINT by MediBangをダウンロード
- トーン800種以上、ブラシ90種以上、フォント50種以上、背景と一通り揃っている
- 少年ジャンプを見本に練習できるチャレンジジャンプあり
- 編集部による漫画の描き方講座付きなので初心者に特におすすめ
- 誰でも漫画デビューできる新人発掘Projectのジャンプルーキーと連携もできる
- 歴代ジャンプの人気作の素材が使用可能
- クラウド保存により、スマホやタブレットでもデータ共有可能なため出先での作業も可能
デメリット:
- 無料だけど、メディバンのクラウドサービスへのログインをしなければいけないため少し面倒
無料で公開されている集英社お墨付きの漫画制作ソフト。集英社からしたらジャンプルーキーの宣伝にもなるためWinWinですね。クリスタを購入してなければ普通に使ってたと思います。有料ソフトレベルの性能が普通にあるので、無料ですしとりあえず使ってみてはどうでしょう?
3位:コミックワークス
トーン販売の最高峰デリーターが出しているデジタル漫画ソフトです。
コミックワークスVer2値段:8925円
コミックワークスMAX値段:19740円
メリット:
- トーンが豊富で、デリーターのトーンを使える
- 機能が漫画に限られているため使いやすい
- 画面がシンプルで直感操作が可能
- 体験版がある(保存に制限あり)⇒コミックワークスver2体験版ダウンロード
デメリット:
- トーンが追加されていたが、2012年を最後に終了
- クリップスタジオと比較するとコスパがやや悪い
- カラーは別のソフトを使う必要がある
とにかくデリータートーンが豊富なのでアナログから入った人は馴染みやすいかもしれない。使い勝手も良好。
4位:Fireアルパカ
無料で使えるペイントソフト。なんだか燃えるアルパカがちょっぴりツボ。
メリット:
- 無料なので気軽に使える⇒Fireアルパカをダウンロード
- 動作が軽い
- シンプルでめちゃくちゃ使いやすいため、説明書いらず。一応使い方を見ると便利な機能は見つかる。
- カラーもできるので、これ1本で事足りる
- ブラシなどの素材を作ったりして皆で共有できる
- 運営のノリが軽くてなんか好き
デメリット:
- どちらかというとペイントがメインなので、漫画作成の機能がやや弱い
- 広告が出てくる
無料なのに高クオリティで使いやすい。だが、漫画だけで考えると少し物足りなさを感じる。
5位:コミラボ
漫画に必要な機能がまとめられているデジタルソフトだが、イマイチ差別化されてないため影が薄い気がする。
コミラボ値段:5800円
メリット:
- デリータートーンが収録されているのでアナログだった人には嬉しい
- 高速でサクサク
- 漫画特化されているので覚えやすい
- コスパがかなり良い
- 体験版がある(機能制限つき)⇒コミラボ体験版をダウンロード
デメリット:
- 値段が安い以外、コミックワークスとの違いが良くわからない(というか、製作者が同じらしいw)
- カラーは描けない
かなり手頃な値段なので、とりあえず漫画を描いてみようかなって人におすすめ。
6位:SAI
かなり有名なペイントツールで、愛用者も多いことと思います。漫画も一応描けます。
SAI値段:5400円
メリット:
- ペイントツールとして優秀
- アップデートが行われ日々バグ修正などに努めている
- 体験版がある⇒SAI体験版
デメリット:
- 漫画に特化していないので使いにくい
- 吹き出しやコマ割りに手間がかかる
カラーイラストを描くならいいんですが、漫画となると見劣りするペイントソフトです。Fireアルパカが登場し押され気味。
7位:GIMP
フリーペイントソフトとして名高いGIMP。知っている人も多いかと思いますが、もちろん漫画制作ソフトとしても使うことができます。オープンソースで開発されているので、無料で使えるのが嬉しいペイントソフト。
メリット:
- 絵を描くために必要な機能が揃っていて多機能
- 無料で使うことができる⇒GIMPを無料でダウンロード
デメリット:
- イラストメインなため、漫画に特化していない
無料にしてはかなり多機能で素晴らしいペイントソフトなんですが、漫画を描くために特化しているわけではないので作業に時間がかかりそう。
8位:Photoshop
Adobeが出してる何でもできるスーパーソフト。もちろん漫画も描ける。
Photoshop値段:月額980円
メリット:
- 写真加工、画像編集のスペシャリスト
- 漫画で使う素材などを作れる
- 体験版がある⇒Photoshop体験版
デメリット:
- 漫画に特化していないので使いにくい
- 手ブレ補正もないのでキレイな線を引くのに苦労する
- 価格が高すぎる
漫画を描く上ではおすすめできないソフト。Photoshopを元々使っている人や幅広くやっていきたい人にいいかも。他の漫画ソフトと掛け合わせて使っている人も多いので、そういった意味では使用者が多いソフトです。
番外編:コミックスタジオ
現在はクリップスタジオへとセルシスが開発を移したため2015年に生産中止になりサポートも終了。クリップスタジオはまだコミックスタジオを越えられてないという声も多い。
メリット:
- 漫画に必要なものが全部揃っている
- 安定した操作性
- 写真を簡単に漫画の絵のように仕上げることができる
デメリット:
- 生産が中止されてしまった
- カラーは描けない
- 機能が多く覚えるのが大変
3D機能などはクリップスタジオより高性能と2014年Amazonレビューで言われていました。たぶん今はクリスタもアップデートされて改善されたんだろうと思います。多くの人に愛用されていたソフトです。
自分はクリップスタジオを購入しました
クリップスタジオEXは高いですが機能も多く、素材も豊富、ダウンロードして共有できるなど十分な魅力でした。
もちろん購入するまでには長いこと考え、色々試しました。
まず、無料のFireアルパカを使ってみて少し物足りなさを感じたので、コミックワークスやクリップスタジオの体験版を使用し、クリップスタジオが使いやすかったので購入しました。
どのデジタル漫画ソフトも体験版があるので、色々試して自分に合ったものを見つけられたらと思います。
どうも、ぷ~ちんです。
長い付き合いになることになるので、じっくりと選びたいですよね。