ブレイブリーデフォルトのテーマが結構重かった。




スクエア・エニックスから発売されている3DSのゲーム「ブレイブリーデフォルト」が久々に熱中して遊べたゲームでした。
ゲームシステムも結構新しい感じでハマった要素なのですが、漫画のことについて書こうと思うのでストーリー面に重きを置こうと思います。個人的に漫画の参考になる部分が多かったです。

※ネタバレになるので、嫌な方は回れ右で!というか、ゲームプレイしてなくて気になってる人は見ないほうがいいです。面白さが0になります。

ブレイブリーデフォルトの魅力

画期的なバトルシステム、豊富なジョブとカスタマイズ性、音楽によるブレイブリーデフォルトの美しい世界観の表現など面白い点はたくさんありました。

が、なんといっても、ブレイブリーデフォルトの一番の魅力はストーリー性でした。

伏線の張り方も上手くカタルシスを感じられるストーリーでした。掟破りな構成も魅力の1つ。そして、エンディングでのしかかってくる重いテーマに考えさせられます。

主人公たちの目的

村に大穴が開くオープニングから始まり、風がやみ、水が腐り、世界がどんどん荒廃していきます。それを食い止めるために主人公たちは集まり、クリスタルの精霊「エアリー」と共にクリスタルの解放を行っていきます。

クリスタルの解放を邪魔する者たち

もちろん敵がいます。クリスタルの解放させようとしない軍隊です。彼らとの攻防を繰り広げながら主人公たちは解放させていくわけなのですが、敵の軍隊の非人道的な行いに対してとんでもない悪党だと認識させられます。しかも軍隊を指揮しているのが、主人公の仲間のお父さんだから一体何故・・・という疑問まで生まれてくるわけです。ここが1つの伏線であり、上手にプレイヤーや読者をミスリードしています。

本当に正しいことなのか・・・

ブレイブリーデフォルトをプレイしていて、途中から敵の軍隊があまりにも必死に、しかも非情な手段を使ってまで解放を止めようとする姿に疑問が生まれます。主人公たちが世話になった人物たちも立ちはだかり、手を汚す場面まで出てくるわけです。主人公たちも何故なんだと疑問を持ちながら、自分たちのやっていることが正しいことなのかという葛藤が生まれてきます。しかし、世界を救うにはこれしかないと信じこむしかなかった。クリスタルを開放して、世界は平和を取り戻していっているから信じられる根拠がありました。

真実を知る

物語がクライマックスになると、主人公たちは真実を知り衝撃を受けます。クリスタルの精霊と名乗っていた「エアリー」は魔王の手下で並行世界(パラレルワールド)を連結し滅亡させようとしていたのです。そのために主人公たちを騙し、クリスタルを開放させ、世界を繋げるための穴を開かせていたのです。ここで、オープニングで開いた大穴の謎が解けます。

自分たちがやっていたことが悪行だった

まさかの全てが台無しになるパターン。ブレイブリーデフォルトをプレイしていると途中から、うすうす感じるのですが、それじゃあ今までやってきたこと全てが意味ないじゃないかと思い違う結末だと思ってました。

自分たちがやっていたことは間違いで世界を救うどころか滅亡させる手助けだった。クライマックスにおいて最大の絶望がつきつけられます。

悪役だと思っていた軍隊が、何故そこまで必死にクリスタル解放を止めようとしていたのかがわかるわけです。非情な手段を行っていたのにはちゃんとした理由があり世界滅亡を阻止しようとしていたのです。

最終的にはエアリーを倒しゲームクリアとなります。

ラストのエアリーのセリフが重い

これこそがブレイブリーデフォルトのテーマであり、ストーリーのコアともいうべきものがラストに突きつけてきます。しかも悪役エアリーの口から。

「従わない勇気を持っている人間は少なく馬鹿ばかりだ」
「従うだけならば楽だからな」

そう、主人公たちはエアリーが言うことだけを信じ、自分たちの考えを捨てて行動していたのです。
この言葉を軍隊のキャラクターに当てはめると、むしろ軍隊側の方が優秀な人材だったということになります。
誰かの命令を無視して、自分のために行動しているような人間。利益のために平気で他人を食い物にする人間。研究や出世のために女性を殺し続ける人間。善行とはとれませんが、どれも自分の考えで行動しています。

キャラクターの役割が物語の重要なファクターとなっている

ブレイブリーデフォルト
キャラクターの役割が決められていて、物語やテーマにしっかりと絡んできている点も面白かったです。
画像の左から、アニエス、ティズ、イデア、リングアベルとなっています。

アニエス

神殿でクリスタルを守ってきた巫女で、今回の大穴の事件で外にでることになります。世間知らずなところをエアリーにそそのかされ素直に従い続けた結果、世界滅亡へと導いてしまいました。絶望へと叩き落とされますが、仲間たちの支えもあり立ち直り、世界の危機を救うべく足をもう一度進めます。

ここらへんの仲間の絆みたいのは、漫画とかでもよくある要素ですよね。信じ合う力という目に見えない胡散臭いものですが、展開のさせかたによっては胸を熱くしてくれます。

ティズ

村が大穴に飲み込まれてしまい、そこでアニエスと出会い行動を共にしていきます。少し優しすぎる面があるため、そういった部分をエアリーに利用されてしまいました。実際には、中身の人間は大穴に飲み込まれてしまい、天界から舞い降りた魂が世界の危機を救うべく乗り移っています。そのため真のエンディングで、ティズは消えていなくなってしまいます。

ティズがアニエスを一番理解しているため、最終局面でエアリーの策略を伝える役となっています。ここまでの関係になる絆は、ストーリーで長く長く描かれていくので納得いく展開として見届けられます。

イデア

敵の軍隊の一員だったのだが、非道すぎる手段に軍を勝手に抜け出し謀反を起こす。最終的に一緒に育った義理の姉や師匠、父にまで手をかけます。この辺りがブレイブリーデフォルトのブラックな部分。読者が感じる悪をさばく正義として描かれるので爽快なキャラクターなのですが、最後のテーマがテーマなために哀れみを感じてしまいます。

エアリーには、自分勝手な正義を振りかざし周りを巻き込む身勝手な奴と言われ、行き過ぎた正義も悪なのだと認識させられました。しかし、明るく痛快なキャラクターなので愛着がわき、頑張って欲しいと思うのがイデアでしたね。

リングアベル

記憶を失っている謎の人物。可愛い女の子が好きで、イデアのことを気に入っているため勝手についてくる。普段はナンパでおちゃらけているが、時々言い放つ確信をついた言動と冷静な対処はギャップを感じさせ知的な人物なんだと思わせます。

このリングアベルはかなり魅力的なキャラクターだと思っています。記憶を失っているなんてありきたりな設定ですが、結局は活かし方なのだと思いました。未来の書かれている手帳や一般人とは思えない知識、さらに戦艦の操縦と謎が非常に多く、その謎が気になり「こいつは何者なんだ」という好奇心をくすぐられます。この謎こそが、物語を進めたくなるエネルギーになるわけです。

リングアベルは、並行世界からやってきた言わば別次元の人物だったのです。そのため、未来の記された手帳などを持っていました。正体はイデアの幼なじみの暗黒騎士アナゼル・ディーであり、世界に大穴を開けた瞬間に落ちてしまい主人公たちと出会ったというシナリオです。

最後に・・・

まさに下剤を飲んだかのように苦しくもスッキリする物語でした。謎がわかったときの驚きやカタルシスは最高でした。
見抜けなかった自分が、まだまだ未熟なのかもしれませんが・・・。

主人公たちがやってきた行為が全て無駄になるというのは、まさに物語における破綻だと思いますね。
個人的には、もう少しエアリーの正体を隠しておくべきだったんじゃないかな〜と。エアリーは中盤から伏線張りまくりでわかりやすかったです。

漫画のストーリーやテーマの伝え方で悩んでいる人がいるのであれば、一度プレイしてみると何か見えるかもしれません。

どうも、ぷ~ちんです。

久々にめっちゃハマったゲームでした。平行世界とか結構流行ってるみたいですが、このゲームで初めて触れたので面白かったです。




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