世間は、漫画などの作品にハッピーエンドを求めています。
物語の中くらい幸せな話で合って欲しい、自分自身を投影して悲劇を味わいたくない、などがそうさせているのだと自分は思います。
では、漫画でバッドエンドを魅せるにはどうしたらいいのかを考察していきます。
バッドエンドを上手に活かすには
まさに悲劇。物語の最後につきつけるからこそインパクトは最大級。でも読者の気分は急降下。
この読者の気持ちが萎えてしまう中に救いを1つ入れてあげればいいのです。
小さな希望を残す
バッドエンドの中に希望。パンドラの箱みたいな感じですね。よく、その希望が最大の絶望とか言われてますけどw
簡単にいうと「失恋のあとの出会い」とかですね。
映画のシュガー&スパイスとかは、まさにこれです。カップルの恋愛を描いているのですが、最後がほろ苦く悲しい気持ちになります。しかし新しい出会いがあるからこそ幸せが始まる予感もするわけです。
フラグを立てる
よくいう死亡フラグがこれです。悲劇が起こることを読者に予兆させます。
しかし、最近では察しがつきやすいため難しいです。
かといって、フラグなしに悲劇を起こすと物語が破綻し面白みがなくなります。
裏テーマを用意しておく
失恋のあとの出会いといったように、二面性を持たせることで主人公が何かを達成したり、幸福感を読者に与えます。
戦争で主人公は死ぬが愛すべき人たちを守った。失ったものは多いが、たった1つの大事なものを得た。などなど。
題材を選ぶ必要性
悲劇の物語という先入観を持って漫画を読んでもらえれば、読者に不快感を与えずに物語を楽しんでもらえることができます。
例としては、ベルサイユのばらですね。実話の戦争であり、主人公が敗北する側の人間のため想像がつきやすいです。
まとめ
漫画などでバッドエンドを納得させるのは非常に難しいです。
かなりブラックな物語でも最後はハッピーエンドというのが事実なのです。
完璧なバッドエンドといえば映画のセブンですね。
絶望しか残らない衝撃的な映画でした。しかし、その絶望的な展開や社会を比喩した内容に考えさせられる物語だったため心に深く残るバッドエンドストーリーでした。
漫画の最後をバッドエンドにするには勇気と技術、そして読者という不確定要素もあって傑作になるため非常に難しいです。
なので、バッドエンドをやりたい場合は少し救いを入れるということをおすすめします。
どうも、ぷ~ちんです。
僕は救いようのない話しとか好きです。ハッピーエンドは溢れかえってるんで。