世の中には色々と大変な仕事が多いと思うけど、アシスタントを経験して本当に奴隷だと思った。まぁ現場にもよるのだろうけど、ほとんどが過酷な現場だと思っていいかと。
アシスタントは労働とお金が見合わない
奴隷と言えば、はるか昔に休む間も与えられずに働かされ続けた人たちのことですが、アシスタントもそれにだいぶ当てはまるんじゃないかなと。
納期がキツイため、とりあえずブラック企業もびっくりな勤務体系。
日給5000円とかで20時間労働とかは普通。むしろ寝れるんだから感謝しろって言う人もいます。本当にヤバイとこだと呼ばれたら最後・・・寝れないで納期までやり遂げるなんていう場所もあったり・・・。
理不尽に八つ当たりされること多し
先生も切羽詰まっていてピリピリしている人が大勢なので、怒鳴り散らされることもしょっちゅう。とりあえずメンタルはめちゃくちゃ強くなる。
画力が足りないととにかく怒られる。こちらとしても何度も同じことを注意させてしまって申し訳なくなる。が、絵ってそんなに急激に上手くならないので、ド下手なワタシをいつも怒らないでくれとも思う。とりあえず怒られるのが日常になってた。
怒っても仕方ないからと笑うことを心がけている先生もいたが、それはそれでめちゃくちゃ怖かった。その笑顔の裏に黒いものが垣間見える感じがゾッとする。心臓を鷲掴みされているような気分というかなんというか。ジョジョ風に言うのであれば、ケツにつららをぶっさされた気分。
修行してお金がもらえると考えると気が楽
とりあえずモチベーションを保つのが大変。漫画の勉強ができてお金がもらえるんだと自分に言い聞かせながら踏ん張ってた。しかし、ストレスで血便が出てやめてしまった友達がいて踏ん張るのをやめ、心のセラピー本を買った。
実際のところ、担当さんには画力のアップが著しく感じ取れたらしく結構褒められた。だが、先生には怒られる日々が続くw
家政婦みたいなことやらされる現場もある
なんか早く呼ばれたなと思ったら、部屋とかお風呂の掃除頼まれたりすることもある。
僕は男だけども、料理作るのが好きなので、そういった方面でやたら気に入られてた。絵は怒られるけどw
僕みたいに絵が下手で家事できる人は、家政婦みたいなことさせられる現場も多いんじゃないかな。アシスタントやってて思ったのは女性でも料理できない人ってすごい多いなと。にぼしから出し取っただけで結構驚かれた。インスタントより美味しい!とか当たり前だのクラッカー。
マッサージも得意だったから毎晩やらされたりした。結構フルで一時間とかマッサージさせられて絵で負担のかかった腕にさらに負担がかかって辛かった。お店だったらこれ7000円くらいだろ~とか、やはりお金のことが頭をよぎる。お店のマッサージよりお前のが一番気持ちいいわーとか言ってたけど、たまには絵のことも褒めてくれ!なんて思ったり。
絵以外の特技を披露すると違った意味で繋ぎ止められてしまう。少しかじってたギルティギアっていう格ゲーの対戦に休日呼ばれたりもした。
好きな先生のアシスタントには行くなと言われる理由
まぁ散々書いてきたので伝わると思うけど、大好きな漫画家さんのアシスタントについて絶望してしまう人がとにかく多い。
僕自身、担当さんに○○先生のところでアシスタントをしたいです!って言ったら「やめたほうが良いよ」と止められたりした。担当の人も消耗して廃人になってしまった人を多く見てきたらしい。
と、まぁ漫画業界だけがこんな状態ではないだろうけどイメージ通り過酷なのです。テレビ業界とかも相当ヤバイみたいだけど、帰れずに職場に泊まって寝れるだけマシなんじゃねとか思ったり。とりあえず寝ないで3日動けるという特殊スキルを身に着けることには成功しました。たぶん能率30%以下とかだけどね。

どうも、ぷ~です。
廃人にならない程度に頑張りたいところ。ここらへんは担当さんの配慮にもよる・・・。