エイリアンに学ぶ「焦らし効果」で読者を魅了

以前の記事で、漫画の物語を面白く3大要素「誘惑」「焦らす」「充実」を紹介しました。

焦らしに焦らして、漫画の読者にクライマックスで思いっきり突き付けてやり満足させ充実させてやります。

エイリアンにおける焦らしとは?

エイリアンはシリーズにもなっていて人気の映画ですね。最初のものが一番わかりやすく焦らしを演出に組み込んでいます。

序盤は謎のオンパレード

宇宙貨物船で採掘した鉱石を地球へと運んでいる途中、知的生命体と思われるものから電波を受信して進路が変わってしまうことでエイリアンの物語は始まります。

辿り着いた小惑星では、謎の宇宙船と化石になってしまった宇宙人など、観客に謎とじわじわとした恐怖心を植え付けていきます。

そして、なんとも不気味な卵を発見。こういった未知の要素や謎を連続で叩きつけることで観客を誘惑していきます。

姿は決して現さない

卵が孵化していたり、カメラのアングルが誰かに見られているようなものだったり、影がチラッと見えたり、さらには体の一部が見えるだけなど、見えそうで見えない演出をして観客を焦らしてきます。エロティックな考えをすればパンチラの感覚に近いかなと思います。

一体、なんなんだこいつは!?隊員を次々と殺し忍び寄る恐怖、どんな恐ろしい奴なんだ、といったような感情がふつふつと湧いてきます。

これが「焦らす」というテクニックですね。

もちろん最後はエイリアン登場

焦らすだけではダメで、もちろん最後には観客を満足させる演出が必要になってきます。

エイリアンでは爆発したあとに脱出するのですが、その脱出シャトル内にエイリアンが乗り込んでいて主人公と一騎打ちになるわけです。このとき不気味な顔などがドアップで映り観客の前に大迫力で登場します。

不気味で凶悪な姿、それでいて丸みがあるため覚えやすく独特なフォルム、ここで満足を与えるにはインパクトなど予想を上回る必要があります。なぜなら今まで焦らしてハードルを上げ続けてきたわけですしね。

ここでの満足度が傑作か駄作かの分かれ目となります。

他にもジョーズやプレデターなども、とても勉強になります。

どうも、ぷ~ちんです。

なんかちょっぴり恋愛の駆け引きと似てるんですよね。そういうのは苦手でしたけど・・・。