これが基盤!漫画などのジャンルを10種類に分類!

漫画を描こうと思い立ったのはいいものの、どういった作品にすればいいかわからない。最初の頃はあるあるですね。

漫画というか映画や小説もそうですが、こういった娯楽系のエンターテイメントは大まかに分けると10種類だと言われています。「あ、これ好きかも」みたいな描き始めるきっかけや今後読者をどう意識していくかなどの指標になってくれると思うので、チラッと見て頭の片隅に入れておくと得するかも。

10の漫画ジャンルでは一体どんなものがあるのか

じゃあ、大まかに分けられる10のジャンルはどういったものなのかというと、それを1つずつ紹介していこうと思います。

檻とモンスター

逃げ場のない場所で怪物と一緒にいるというのがこのジャンル。

一言で言ってしまえばホラー映画のほとんどがこれですね。閉鎖的な田舎や館で殺人鬼から逃げ回るといったものです。ジュラシックパークやエイリアンなどもこのジャンル。

このジャンルで重要なのはモンスターを如何に斬新な作りにするかということ。

金の羊毛

これはギリシャ神話で、英雄イアソンが苦労の末に盗み出した金の羊毛が由来となっています。

主人公は何かを求めて冒険しているのだけど、最後に大切だと気づくのはまったく別のものだったという皮肉です。

このジャンルでは主人公が如何に成長するかが重要であり、色んな人と出会い経験を重ねていく必要があります。

有名なところだとバック・トゥ・ザ・フューチャーなんかがまさしくこれです。名作なので一度見てみるといいかも。

魔法のランプ

アラジンの魔法のランプは、誰もが羨むような願いが叶ってしまうというものですね。

このジャンルの鉄板となっているのが魔法で成功していく主人公が天狗になったところでどん底へと落とし、一番大切なものに気づかせるという道徳的内容のものが多いです。

シンデレラなんかは上手く作り込まれていてわかりやすいです。可哀想なシンデレラを見ていると幸せになってくれと感じます。しかし、いざ魔法で成功し王子様に気に入られると、人間というのは卑しい生き物なので少し嫌な気分になります。そのため主人公が読者と同じ普通の人間としての目線や価値観を示す必要があり、転落させそれに気づかせたりする必要があるわけです。シンデレラの場合ですと魔法が切れてしまうという点ですね。

日本の作品だとドラえもんなんかもこのジャンルですね。

巻き込まれてしまう運命

これは言うなれば巻き込まれ型の主人公です。何不自由ない生活を送り、普通で飛び抜けたものもない主人公が、ある日突然事件に巻き込まれてしまうというもの。

こういったものは、読者と平凡な主人公が同じ目線のため感情移入しやすいです。

このジャンルで必要なのは2つで、普通の主人公と勇気です。とんでもない事件や事故に巻き込まれて恐怖しながらも勇気を出して解決していくというポイントが重要視されます。

主人公を引き立たせるために悪役を徹底的な悪として作り込まなければいけません。

ターミネーター2なんかはまさにこのジャンルで、敵役は何も考えていないような殺戮マシーンでしたね。

人生における難題

よく取り上げられるのが恋愛ですね。思春期の恋をすごくほろ苦く描く失恋が多いと思います。

もちろん他にも中年ならではの悩みや老いてきてから人生を見つめ直したり、アルコールやドラッグの依存症なんかも取り上げられたりします。

人生を生きていると色んな難題にぶつかります。これはどんな人でも感じることであり共感しやすいという強みがあります。

時代を切り取ったような作品が多いのも特徴の1つだと思います。

日本の映画で例を挙げるとすればシュガー&スパイスでしょうか。

バディもの

バディと聞いたらもう刑事モノですよね。

最初は喧嘩ばかりしているのですが、旅や事件で共にしているうちに必要不可欠な存在となっていくというものが多いです。クライマックス前では仲違いしてそれぞれの道へと進んでいくのですが、このポイントをきっかけに必要な存在に気づき仲直りし、一番の山場を乗り切り勝利するといった感じです。

片方が成長する人物で、もう片方が刺激する人物で分かれる事が多いです。新米刑事とベテラン刑事といった感じ。

出会い、衝突、認め始め、仲違いからの別れ、お互いの存在の受け入れといったのが大まかな流れです。よく考えると恋愛ものとすごく似てるんですよね。

人間の闇

サスペンスものに多いのがこれです。なぜやったのか?という部分に迫ります。

このジャンルにおいて大きなポイントは、主人公の変化を描くのではなく、事件解決や動機などに焦点を絞るということ。

ミステリーで考えると非常にわかりやすく、探偵の目を通して物語の情報を手にし謎を読者自身が解いていくというものです。

このジャンルは少し異質で、読者は真相に気づきたくないというもの。作者と読者の推理バトルを望みつつも読者は負けたがっているということです。

読者は意外な結末を期待し驚きたがっているためハードルが高く、緻密に計算した構成にしないと駄作となります。

実際に起きた事件などを題材にした作品に多く、ゾディアックなどはこのジャンルです。

行動するバカが勝つ

バカと天才は紙一重と良くいいますよね。周りからバカにされているような人間が諦めずに戦い続けて成功を手にするというジャンル。

ほとんどの人が自分は不幸だと思っている心理を利用し、バカが権力者などに勝つことで爽快感を与えます。

フォレスト・ガンプなんかは、まさにバカの勝利です。しかし、その中に唯一望んでいたものが手に入らないなどの皮肉がたっぷりつまっている作品。

ファミリー

人間は1人で生きてはいけませんね。集団という中で生きていくことに焦点を絞ったジャンルで、家族や組織といったものをテーマにしています。

個人よりも集団を優先するといった犠牲などを描いていきます。新しく入ってきた新人の目線で物語を見せながら腐敗を暴いていくというものが多い気がします。

わかりやすいのだと、マフィア映画の傑作ゴッドファーザーでしょうか。

ヒーロー

類まれなる超能力を持つスーパーヒーローが悪者と戦っていくというものです。まぁ、コレに関しては何も言わずとも、マーベルなどのおかげでイメージしやすいですよね。

よく考えると若い世代の漫画などは、この超能力やスーパーマンものが多いと思います。それは、若い世代がスーパーマンと同じように、新たな人類としての悩みや不安によるものだと言われています。あとは、子どもたちにとって強力な力は憧れの的ですしね。

このジャンルでは、超人ならではの誤解や理解されない悩み、孤独といったものに共感させていきます。周りからひどい扱いを受けても人々を助けるために戦う姿に感動します。

例としては、スーパーマンやバットマン。

だいたいの作品の基盤となっている

この10のジャンルは飽くまでも基盤であり、キャラクターやテーマなどでいくらでも個性を加えていくことができます。

漫画作りに悩んだ時なんかに自分が好きそうなものをこの中から探して、アイデアのきっかけにしてみるのも良さそうですね。

どうも、ぷ~ちんです。

大まかに分けたジャンルがこんな感じ。漫画を描こうと思っても、スタートを切りづらい時などに参考にしてみるといいかもしれません。